『しっぽをつかまれた欲望』ワークショップオーディション
あいちトリエンナーレ2019 舞台芸術公募プログラム
体現帝国 第八回公演
『しっぽをつかまれた欲望』ワークショップオーディション
体現帝国は、2019年9月25日(水)に愛知県芸術劇場・小ホールにてパブロ・ピカソ作[しっぽをつかまれた欲望]の上演を予定しています。そこで本作品への参加者を募集するワークショップオーディションを1週間、全て異なる内容で開催することとしました。本ワークへは出演を希望する俳優は勿論のこと、スタッフを希望する人も体現帝国の作品制作を体感するという意味を込めて参加して頂きたいです。作品参加に関して不安や疑問などあるかもしれませんが“今すぐ飛び込む勇気”を持って参加ください。ワークショップのみ参加も歓迎いたします。体現帝国の世界を体感ください。
日時|2019年2月5日(火)~11日(月祝)
2月5日(火)19:00-22:00 身体訓練、身体の制御・操縦
2月6日(水)19:00-22:00 身体訓練、獣化、変形・誇張・拡大
2月7日(木)19:00-22:00 身体訓練、操る/操られる
2月8日(金)19:00-22:00 身体訓練、怒り、空間の緊張
2月9日(土)13:00-22:00 身体訓練、戯曲に取り組む
2月10日(日)13:00-22:00 身体訓練、戯曲に取り組む
2月11日(月祝)13:30-20:00 身体訓練、痛み、痙攣、極状態
内容について|
全日にある『身体訓練』は、基本的なウォーミングアップや筋トレ・柔軟。これらは、体を商品とする俳優の基本と考えています。もう一つ大きな意味として「稽古へ入る為の儀式」日常と稽古を分ける為に身体訓練を行います。
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2/5『身体の制御・操縦』
「一瞬で絵が変わること」「変わること・変えられてしまうこと」「1分を1時間に引き伸ばすこと」を鍵に
「気持ちだけでは成り立たない形/形だけでは辿り着かない領域」に迫ります。
2/6『獣化、変形・誇張・拡大』
人から獣に変化する過程を「時間軸で分解」「パーツ毎に分解」し、
それらの「体積」「重さ」「速度」を変え繰り返すことで、1つのシーンを作ります。
2/7『操る/操られる』
「人が人に」「物が人に」「人が物に」「人が何かに」操り操られているように見せる為の技法研究。
私たちは自分の意思で動いているようで、実のところ周りに動かされていて、それなのに振付や台本があると自分の意思で動いてしまう。
2/8『怒り、空間の緊張』
「怒り」という現象を利用し、エネルギーを前面へ発散する。
同時に背面のエネルギーを意識することでエネルギーの拡大・空間の緊張を計る。更にそこから音声情報を排除したシーンを作ります。
2/9,10『戯曲に取り組む』
「しっぽをつかまれた欲望」のいくつかのシーンを舞台に立ち上げていきます。
2/11『痛み、痙攣、極状態』
次から次へと激しい痛みが体を襲い、痙攣し、のたうちまわらずにいられない「コントロールできない状況」を
「コントロールして」見せ物として成立させる。という相反することを両立させる。
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全然演劇じゃないじゃん!と思う人もいるかもしれませんが「演劇に焦点を当てたWS」です。
結局、この1週間のWSでやっているのは「身体のコントロール」「状況へのトランスフォーム」を同時に成立させること。
これはつまり「役になる」ということだと考えています。
作品へのオーディションを前提としたワークショップではありますが、俳優は勿論、スタッフ、観客、すべての舞台に興味のある方々に実りのあるワークとなると思います。参加資格は問いません。多くの方の参加をお待ちしております。
Copyright © 2015 渡部剛己.